家づくりの枠を超え、経営者として地域貢献へ。あすと設計事務所・田頭聡子さんにインタビュー

図面を広げる田頭聡子さん

岡山市内にて、住宅や施設など木の家づくりを手掛ける「あすと設計事務所」の代表取締役・田頭聡子さん。

設計士として25年、経営者として20年、さらに二人のお子さんを持つ母として11年の歳月を駆け抜けてきた田頭聡子さんに、仕事の面白さと苦悩の両面を伺いました。

ぜひお読みください。

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今の仕事をして良かったことは何ですか?

(以下、インタビュー録画より文字起こししています)

設計の仕事として良かったことは、やっぱり自分が思い描いたものが形になっていくことですね。

これは、昔も今も変わらないんですけど、やっぱり建物って、自分の頭の中で考えていたものが実際に形になっていくので、その過程も含めてすごく楽しいなと思います。

うまくいかないことももちろんあるんですけど、それでも、「形になる」という楽しさがあるから続けてこられたというのはあると思います。

経営者になって良かったことは何ですか?

経営者になって良かったことは、いろんな分野の方と、経営者同士としてお話ができることですね。

それまでは設計士として関わることが多かったので、企業の社長さんとお会いする機会があっても、そこまで深くお話することってなかなかなくて。

でも、会社の代表として行くようになってからは、向こうも経営者として出てこられるので、同じ立場でお話ができるようになったんです。

例えば、その方がこれまでどんなご苦労をされてきたのかとか、不況の中でどうやって乗り越えてきたのかとか、次の世代をどう育てていくのか、といったことまで、いろいろなお話を聞かせていただけるんですよね。

そういう中で、「こうした方がいいよ」といったアドバイスをいただくこともあって、経営者としての視点や考え方を学ばせてもらえる機会が増えたのは、すごく良かったなと思います。

あとは、すべて自分で決めていけることも大きいですね。

雇われていた頃とは違って、やることも、時間の使い方も、自分で決めていけるので、大変さはもちろんあるんですけど、その分、自由度はすごく高いなと感じています。

例えば、私はNPOの活動にも関わっているんですが、学校に行って環境の話をしたり、セミナーを企画したりといったことも、自分の意思で時間を使って関わることができるんです。

そういう意味で、仕事だけじゃなくて、社会に対して何か発信したい、関わりたいと思ったときに、自由に動けるというのは、経営者だからこそできることかなと思います。

図面を広げる田頭聡子さん

苦しかったことは何ですか?どうやって乗り越えましたか?

苦しかったことは、正直に言うと常に何かしらはありますね。笑

その中でも一番大きいのは、やっぱりお金のやりくりの部分だと思います。

設計事務所としての仕事に加えて工事も少し関わることがあるので、月によって支払いの金額が大きく変わるんですよね。

多いときは本当に大きな金額が動くので、資金の流れをどう回していくかというのは、ずっとついて回る悩みです。

しかも、建築の仕事って、計画してから実際にお金になるまでのスパンが長いので、その間に状況が変わることも多くて。

例えば、材料が入らなくなったり、価格が上がったり、工期が延びてしまったりすると、最初に思っていた計画通りにいかなくなることもあります。

そうなると、資金的に厳しくなることもあるし、計画そのものが崩れることもあるので、これはこの業界特有の大変さかなと思います。

乗り越え方については、正直「これをやれば大丈夫」というものがあるわけではなくて、慣れていく、というのもあると思います。

毎回そこで胃が痛くなっていたら続かないので、どこかで「なんとかなるかな」と思ってやっている部分もありますし、実際、これまでなんとかやってこれたという経験も大きいと思います。

あとは、相談できる存在がいることもすごく大きいですね。

私の場合は先代(前社長)がまだいてくれているので、何かあったときに相談できたり、方向性がずれていたら「それは違うんじゃないか」と言ってもらえたりするので、そういう存在があるのは支えになっています。

それともう一つは、クレーム対応のような場面ですね。

建築の仕事って金額も大きい分、お客様の期待も大きくなるので、どうしても厳しいご意見をいただくこともあります。

精神的にはしんどいこともありますけど、「これは乗り越えられるもの」と思って向き合っています。

まずはきちんと受け止めて、その上で、最終的には(お客様に)プラスで返せるようにしようと考えて対応しています。

実際、それで乗り越えてきた経験もあるので、「今回も大丈夫だろう」と思いながらやっていますね。笑

建築模型

これからやりたいことは何ですか?

これからやりたいこととしては、もう少し外に向けて発信していきたいというのがあります。

今の仕事はもちろん続けていきながらなんですけど、それとは別に、これまで培ってきた経験や知識を、もっと多くの人の役に立てていきたいと思っています。

具体的には、地域づくりのようなことですね。

今もNPOの活動を通じて関わっているんですけど、例えば学校に行って、断熱のワークショップをやったり、建築の知識を使って環境について伝えるような活動をしています。

そういう中で感じるのが、行政の方でも、急に担当になって「何から手をつけていいかわからない」という方がいらっしゃったりするんですよね。

そういうときに、建築の分野でサポートできることがあるのであれば、一緒により良い方向に進めていけたらいいなと思っています。

あとは、地域の方に向けて、こちらからもっと情報発信をしていって、「こういうことができますよ」とお伝えしながら、一緒に何かを作っていくような関わりも増やしていきたいです。

もともと、環境のことについては関心があって、業界に入る前からそういう活動に関わったこともあるので、
今の仕事で得た知識を活かして、環境や地域に対してできることを広げていきたいという思いがあります。

温暖化の問題もありますし、子どもたちの未来のために、今できることをしていきたいという気持ちはありますね。

仕事だけで終わるのではなくて、その先にある社会や地域に対して、少しでも良い影響を与えられるような活動を、これからはもっと広げていきたいなと思っています。

図面を広げる田頭聡子さん

Information

支援内容

以下の支援をさせていただきました。

  • 販促物・ホームページ活用
  • イベント企画
  • 補助金活用 等

「あすと設計事務所」情報

岡山市内にて、「木の家づくりを通して、未来を創る」。住宅・店舗・事業所・介護施設等の設計を行っています。

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