発信をきちんと続けている。学んだことも実践している。怠けているわけでもない。
それなのに、なぜか手応えがない。集客につながっている感覚も、以前より薄れている。
「もっと投稿した方がいいのかな」「内容がズレているのかもしれない」そう思って、さらに頑張ろうとする人ほど、実は見直す場所を間違えていることがあります。
発信がうまくいかない原因は、あなたのやり方や努力不足ではなく、発信の前提が、今の自分とズレているのかもしれません。
講師業やコンサルタント、コーチ、クリエイターなど対人支援業の方へ。
この記事では、「発信を頑張っているのにうまくいかない起業家」によくある原因を、ノウハウではなく“前提”の視点から3つのポイントで整理します。
きちんと発信している人ほど、陥りやすい落とし穴
こんにちは!ブランディングコンサルタント・溝端マリです。
あなたのビジョンに「濃いファン」が集まる、10年続くブランド構築をテーマに、働き方の自由度を高めたい起業家・経営者様をサポートしています。
発信がうまくいかないとご相談を受ける中で、私が何度も感じてきたことがあります。
それは、本当に行き詰まってしまう人は、決して発信を怠けているわけではないということです。
- 学んだことをもとに
- 投稿内容も考えて
- 頻度も守って
- SNSやブログをきちんと続けている
つまり、きちんとやっている人。むしろ、そういう真面目な起業家ほど、あるタイミングで急に立ち止まってしまうことがあります。
よく起きている、こんな違和感
- 発信は止めていないのに、反応が薄く感じる
- 問い合わせや申し込みにつながりにくくなった
- 投稿を書くたびに、少し疲れるようになった
- 「これで合っているのかな?」という違和感が消えない
数字だけ見れば、決して間違っているわけではありません。ですが、心のどこかで噛み合わない感覚がある。
この状態のとき、多くの人は「発信内容を変えた方がいいのかも」「もっと工夫しなきゃ」「発信頻度を上げなきゃ」と、やり方を見直そうとします。
ですが、実はここに、一番大きな落とし穴があります。
【具体例】なんとなく違和感を感じながら発信を続けている!?
実は、そんな起業家は少なくありません。
例えば、
- 「読者はわかりやすいノウハウを求めているに違いない」と思い、ノウハウ中心の発信を続けている
——本当は、マインドや体験談も伝えたいのに。 - 自信がなくて進めない人ばかりに来てほしいわけではないのに、そんな人の背中を押す言葉を繰り返している
——本当は、自信の有無に関わらず、ビジョンを持って進みたい人と関わりたいのに。
発信する本人が、こうした小さな違和感に蓋をしたまま発信を続けても、読者の心には、なかなか響きません。
実はこれ、いつかの私自身のことなんです。苦笑
課題は「やり方」ではなく「前提」に
きちんと発信している人ほど、発信の技術やノウハウは、すでにある程度身についています。
それなのにうまくいかなくなるときは、ほとんどの場合、
- 誰に向けて発信しているのか
- 何のために発信しているのか
- この発信が、どんな未来につながるのか
こうした発信の前提が、今の自分と少しズレたままになっています。
これは、きちんと積み重ねてきたからこそ起きるズレ。
つまり、何が起きているのかというと、ビジネスのステージが変わり始めているにも関わらず、以前の成功パターンに無意識にしがみついてしまい、発信の前提が変化していないのです。
【2026年以降】個人起業家 市場どうなる?
ここで少し、時流の話をさせてください。
2026年以降、講師業やコンサルタント、コーチ、クリエイターなど個人起業家を取り巻く市場は、さらに情報過多の状態になっています。
発信の量も、スキルもノウハウも、十分足りている。
それでも発信がうまくいかないと感じる人が増えているのは、どの業種も同業者が増え、市場が飽和しているからこそ、「やり方」ではなく「前提」が問われる段階に入ったということだと感じています。
これからの発信で差が出るのは、テクニックやノウハウではありません。
- どんな価値観から、その言葉を選んでいるのか
- どんな世界観を前提に、ビジネスを考えているのか
- どんな未来を見据えて、今の発信をしているのか
つまり、ブランディングを、単に「見せ方」ではなく、「前提や軸」としてより精度高く設計する必要があるということ。(すごく重要なところです)
発信が空回りし始めたとき、それは市場についていけていないサインではありません。
ぜひ、今の時代にあった発信へ移行するタイミングが来たサインと捉えてみてください。

だからこそ、立ち止まって見直す意味がある
発信が空回りし始めたときは、無理にアクセルを踏むタイミングではありません。
一度立ち止まって、
- 今の自分は、誰と向き合いたいのか
- その人に、本当は何を届けたいのか
- この発信は、どんな関係性や未来をつくりたいのか
ここを整理することで、発信は自然と整います。
次の章では、発信をきちんと続けている起業家が、最初に見直すべき3つのポイントを、ひとつずつ見ていきます。

Point❶ その発信は、誰のため?起業家に起きやすい「ペルソナのズレ」
発信がうまくいかなくなったとき、最初に見直したいことが、「この発信は、誰に向けたものなのか」という視点です。
届けたい理想のお客様像を、マーケティングの世界では「ペルソナ」と言います。あなたも一度は聞いたことがあるかも知れません。
多くの起業家は、「誰のために書いているか」を考えていないわけではないはず。それでも、うまくいかなくなるときがあります。
ズレが起きるのは、自分の成長の変化
よくあるのは、こんな状態です。
- 以前の自分に向けて発信している
- いちばん反応がもらえそうな層を、無意識に選んでいる
- 「このくらいの人なら伝わるだろう」という安全なラインに合わせている
いかがでしょう?どれも間違っていませんよね。
むしろ、過去にはそれでうまくいっていたことも多いはず。
ただ、ビジネスや自分自身のステージが変わってきたとき、その基準値が成長前の自分のままになっていることがあります。
すると、
- 書いている内容は間違っていないのに、しっくりこない
- 反応はあるけれど、話が深まらない
- 本当に関わりたい人とは、なぜかつながらない
- 自分の発信が、実はつまらないと感じている
そんな違和感が生まれます。
「誰に向けているか」は、実は自分への問い
ここで大切なことは、「もっと対象者を絞りましょう」というテクニックの話ではないんです。
問いは、もっとシンプルです。
- 今の私は、どんな人と向き合いたいのか?
- どんな価値観や温度感の人と、深めたいのか?
- 発信を通して、どんな関係性を育てたいのか?
この問いに、今の自分の言葉で答えられているかどうか。
ここが曖昧なままだと、発信はどうしても無難な方向に寄っていきます。
例えば、私がこの記事で届けたい人は、行動力がない人ではなく、すでに行動してきたからこそ、立ち止まって考え始めた人です。
数字やノウハウだけで進むことに、どこか違和感を覚え始めている。でも、その違和感はまだ言葉にはなっていない。
実際、これまでお会いしてきた起業家の多くも、まさにこの段階にいました。
だからこそ私は、そうした人の心の内側に静かに届く言葉を選びたいと思っていますし、同じ温度感を持った人と、発信をきっかけに対話を深めていきたいと思っています。
発信が整い始めるサイン
逆に言うと、
- 「この人に向けて書いている」と言える
- すべての人に好かれなくてもいいと思えている
- 読者の反応より、自分の納得感を大切にできている
こうした感覚が戻ってくると、発信は整い、読者に響くようになります。
次に見直したいのは、「では、その発信は何のためのものか?」という視点です。

Point❷ その発信は、何のため?「集客目的」では空回りする理由
発信がうまくいかなくなったとき、次に見直したいのが「この発信は、何のためにしているのか」という視点です。
多くの起業家は、ここにすぐ答えられるようで、実は曖昧なことが多いです。
気づかないうちに、目的がすり替わっていく!?
よくあるのは、こんな変化です。
- 最初は「想いや経験を伝えたい」と思っていた
- いつの間にか「集客につなげなければ」「売上を作らなければ」に変わっていく
- 反応が気になり、「どう見られるか」が基準になっていく
どれも、自然な流れです。
ビジネスをしていれば、結果や反応を意識するのは当たり前のことですよね。
ただ、この小さな変化に気づかないまま発信を続けると、自分の言葉に少しずつ違和感が生まれます。
「売るための発信」になった瞬間、言葉は薄っぺらいものに
発信の目的が、
- 集客のため
- 売上をつくるため
- 不安を感じないため
こうしたものに寄りすぎてしまうと、どうしても安全な言葉を選んでしまいます。
- 誰かを否定しない
- 角が立たない
- 綺麗なだけで、どこかで聞いたことのある表現
結果として、役に立つことは書いているのに、「なぜか心に残らない発信」になってしまうのです;;
本当に問い直したいのは、ここ!
ここで改めて、自分に問いかけてみてほしいのです。
- 私は、何を伝えたくて発信しているのか?
- どんな気づきを持ち帰ってほしいのか?
- この言葉は、誰の人生のどの瞬間に立ち合いたいのか
これは、「売る・売らない」の話ではありません。
発信を通して、どんな意味を届けたいのかという問いです。
目的が決まると、言葉の印象が強くなる
発信の目的が、
- 誰かを動かすためではなく
- 誰かの内側に、きっかけを作るため
に変わったとき、言葉のトーンは自然と変わります。
無理に読み手を説得しようとしなくても、「この人の言葉は、なぜか心に残る」、そんな読後感が残ります。

Point❸ その発信は、どんな未来につながる?短期成果を追うことで起きるズレ
最後に見直したいのが、「この発信は、どんな未来につながっているのか」という視点です。
これは、今すぐの反応や成果を見るという話ではなく、むしろ、その逆です。
今の発信は、未来のどんな関係性をつくっているか
日々の投稿やブログは、単発で終わるものではありません。
積み重なることで、
- どんな人が集まってくるのか
- どんな距離感で関係が始まるのか
- どんな対話が生まれやすくなるのか
こうした未来の関係性の土台を、少しずつ形づくっています。
例えば、
- すぐ答えをくれる人だと思われたいのか
- 一緒に考えてくれる人だと思われたいのか
- 背中を押す人なのか
- 立ち止まる時間をつくる人なのか
発信のトーンや言葉選びは、そのまま「この先、どう関わる人なのか」というメッセージになっています。
短期の正解が、長期のズレになることもある
反応が取りやすい言葉、わかりやすく届く表現を選ぶこと自体は、悪いことではありません。
ただ、それだけを基準に発信を続けていると、
- 本当は深く関わりたい人とは、すれ違ってしまう
- 表面的な相談は増えるけれど、関係性は深まらない
- いつの間にか、自分の役割が固定されてしまう
そんな未来につながってしまうことがあります。
その結果、「忙しいのに、満たされない」「役に立っているはずなのに、違和感が残る」という状態になりやすいのです。
発信は、未来の自分へのメッセージ
発信は、今の自分のためだけにするものではありません。
- これから、どんな人と仕事をしたいのか
- どんな関係性を大切にしたいのか
- どんな働き方・生き方を選びたいのか
そうした未来の選択を少し先取りして表現する。
すると、発信を通して、理想のお客様が集まり、理想の関係性ができ、理想の未来が手に入ります。
だからこそ、
- 今の違和感を無視しないこと
- 目先の反応だけで判断しないこと
が、とても大切です。

さいごに。発信を整えるとは、「やり方」を変えることではない
発信がうまくいかなくなると、私たちはつい、
- 投稿内容を変えた方がいいのか
- 書き方を工夫すべきか
- 新しいノウハウを学ぶべきか
- 発信頻度を増やすべきか
と、「やり方」に意識を向けがちです。
もちろん、技術や知識が必要な場面もあります。でも、ここまでお読みいただいた方なら、きっと感じているはずです。
今、必要なことはやり方を変えることではない可能性もあるということを。
発信が整わない原因は、ほとんどの場合「前提」にあります。
- 誰のために発信しているのか
- 何のために発信しているのか
- どんな未来につなげたいのか
この3つが曖昧なままでは、どれだけやり方を変えても、発信はしっくりきません。
逆に言えば、この前提が整ったとき、やり方は自然と見えてきますよ!
「整える」とは、足すことではなく、本来の自分に戻ること
発信を整えるとは、新しい要素を足すことではありません。
- 無理に広げていた対象を、少し戻す
- 背伸びして使っていた言葉を、手放す
- 今の自分には合わなくなった役割を、手放す
これ、本来の自分の感覚に戻っていくプロセスとも言えると思うんですね。そう考えると面白いと思いませんか。
その結果、
- 書くスピードが上がる
- 言葉選びに迷わなくなる
- 反応よりも、納得感が基準になる
そんな変化を実感するはずです。
発信が整うと、お客様との関係性も整い始める
前提が整った発信は、面白いことに関係性にも表れます。
- 前提から説明しなくても話が通じる
- 価値観が近い人が集まる
- 対話が深まりやすくなる
私のクライアントの傾向としては、ビジネスの課題を「ノウハウ」「関係性」「自分の心の内側」と多方面から解決策を見出す習慣がついていく人も多いです。
ブランディングを前提から見直すという選択
発信に違和感を感じたとき、立ち止まることを怖がる人も多いですが、その必要はありません。
立ち止まることは、次のステージへ進むための準備が、すでに始まっているサイン。
やり方を変える前に、まずは立ち止まり、自分のブランディングを前提から見直す。
そこから、今の自分に合った発信が、また始まります。
今のご自身の課題を、ノウハウや数字だけでない多方面から見直したい方は、一度ご相談くださいね。
ビジョンブランディング実践コース(個別コンサルティング)の体験相談でもお話し伺っています。
溝端マリ

\ブランディングを確立したい!/

