今月で開業して10年。節目を迎えて、これまでの歩みをあらためて振り返ってみました。
ところで先日、クライアントさん達と箱根リトリートに行ってきました。
クライアントさん達とのお泊まり旅は、一昨年の沖縄、昨年のスペイン、そして今回の箱根で3度目!
箱根って、こちら岡山からは前泊・後泊しないと行けないんですけどね。
それでも、飛行機に乗らないぶん近いなーと。笑
リクエストにお応えして、朝と晩、ワークタイムを作りました。
自分や仲間と対話する時間も、いい感じでしたよ!
「仕事の心配を全くすることなく、この時間を楽しめました!」というご参加の方からのお声も^^
私自身も、すーっごく楽しい旅になりました!!

こんにちは!溝端マリです。
あなたのビジョンに「濃いファン」が集まる、10年続くブランド構築をテーマに、働き方の自由度を高めたい起業家・経営者様をサポートしています。
今月で開業10周年!
2015年の4月に前職を退社し、翌5月にデザイン事務所として開業届を出したあの日から、今月で丸10年になりました。
開業当初に作ったビジョンボードには、全国各地にお客さんがいて、コミュニティ化して、会いに行っている写真を貼り付けたのを覚えています。
この10年、大変なこともたくさんありましたが、それでも、売上も上がり、法人化し、やりたいことが実現したとしたら・・・
その理由は、
・学びを重ね続けてきたこと
・導いてくださる師匠の存在
・実現したいビジョンがあったこと
などはもちろんのこと、何より大きな理由は、リピーターさんとご紹介のおかげです!
「起業初期は、どうやってお客様を増やしたのですか?」と聞かれることがあります。
この記事では、「起業最初の3年、どうしてお客様が増え続けたのか」を振り返ってみますね!
【起業1年目】紹介で始まり、模索し続けた1年間

開業直後の私は、右も左も分からない状態。そんな中、最初の仕事は「ご縁」から始まりました。
デザイン事務所で開業した、起業1年目。
最初に来た仕事は、年上の友人から、旦那さんの仕事のチラシ制作でした。
開業ハガキを出したら、お祝いに私に仕事をくれたのです!
「開業おめでとう!」と赤いミニバラの鉢植えを抱えて打合せに来てくださったこと、有り難すぎて、今でもその様子が目に焼きついています。
他にも、この年は、デザイナーの友人から岡山市のプロジェクトにお誘いいただき、洋菓子店さんのパッケージデザインとアドバイザーを担当。
やっていたことは「ブランディングのコンサル」だったと気づいたのは、後の話し。
このプロジェクトは3年やりました。
デザイナーの働き方に疑問を感じていて、何かを変えなければと思いつつどうしたらいいか分からなかった、暗中模索の1年でした。
交流会・勉強会・イベントなどお誘いにはあちこち行きました。
とにかく人と会って、自分のビジネスの可能性を探していた時期。
今振り返ってみると、この頃の行動が次の出会いや変化につながっていたのだと実感しています。
【起業2年目】デザイナーから、教える仕事へシフト

前職はバラのマークの百貨店でマーケティングやブランディングに携わっていたのに、デザイン事務所を名乗るとデザインの仕事しか来ないことに違和感があり、デザイナーから、教える仕事へシフト。
起業1年目からお世話になっていたコンサルさんにアドバイスいただいた「デザインしないデザイナーになるといいよ」の言葉にヒントをもらったのです。
最初に始めたブランディング講座・第1期(3ヶ月)の受講生さんは3名。
お二人は今でもご縁があり、一人の方は、先日の箱根リトリートもご一緒しました。
3ヶ月後に募集したブランディング講座・第2期も受講生は3名。
こちら岡山だけでなく、お会いしたことのない埼玉の方からもお申込みが。
そうそう、この埼玉の方!お申込みの直後にお電話がかかってきました。「安過ぎて本気になれないので、◎万円でお願いできますか?」と私におっしゃったのです。
当時、価格の付け方も分からず、低い単価でやっていたんですよね;;;
お客さんから喝をいれられた!というワケ。笑(怒られたかと思って携帯を持つ手が震えました…!笑)
これについては完全にネタで、彼女とはいい関係性です^^

その次のブランディング講座・第3期はお申込みゼロ。
ですが、代わりに、ランジェリーブランドの制作費100万円以上のデザインの大口案件を受けて、納品後はその延長で、月々顧問料のスタイルでコンサル契約を。
このランジェリーブランドの社長さんは、過去にご一緒したオンラインサロンで繋がった方のご紹介でした。
さらに3ヶ月後のブランディング講座・第4期の受講生のお一人は、今、クライアントさん達を一緒にフォローしてくれている私のビジネスパートナーです。
過去にご一緒した講座で繋がったご縁でした。
この年は、1年契約の業務委託で、中小企業庁の機関である経営相談窓口(よろず支援拠点)に、ブランディングとデザインの専門家として所属する、という貴重な経験もさせていただきました。
社員20名以上の地元デザイン会社の女性社長さんが、私を推薦してくださったのです。
ここでの経験が本当にいい勉強になりました!
この中小企業庁の機関に勤務して痛感したこと。それは、、、私にはコンサルスキルが圧倒的に足りない!ということでした。
ブランディングとデザインの専門スキルのことではありませんよ。
コンサルスキルとは、目の前の人の「本当の課題を見抜き、整理し、理想へ導く」スキルです。
専門家として同席する中小企業診断士の先生方や、経営コンサル会社の社長さんを隣で見ながら、実践で学ばせてもらいました
この1年が今に繋がっていると思っています。
【起業3年目】月1の東京と、リピート・コミュニティの広がり

行動範囲を一気に広げた3年目。“会いに行く”ことが、関係性を深める一番の近道でした。
この年から毎月、東京へ行ってセッションやイベント開催しました。
旅費がかかりすぎて経費的にも大変でしたけれど、直接お会いしてご縁を深めることで生まれたリターンは、売上だけではありませんでした。
リアルで人と出会うことで、関係性がより深く築かれていったのです。
コミュニティが少ーしずつ大きくなり、賑わうようになったのです!
コミュニティが賑わうと、リピートしてくださるクライアントさんも増えました!
初めて、東京でランチ会を開催したのもこの年。
後にコミュニティ恒例ランチ会となり、近年はホテルレストラン貸切で開催しています。

この年はもう一つ、大きな出会いがありました。
長年お世話になっているコンサルタント小山弘樹さんのお陰様で、見える世界がガラリと変わりました。
当時の私は、仕事にやりがいを感じながらも、もっとビジネスを伸ばしたくて必死でした。笑
そんなとき、小山さんとのコンサルの中で、「どこを伸ばすべきか」「自分の軸はどこか」「お客様との関係性をどう育てていくか」を見直すきっかけをもらい、次のステージへの扉が開かれたように思います。
やみくもに行動していた時期から、少しずつ“整えて進む”方向に変わり始めたのが、この3年目だったのです。
ここまでで、一気に3年を振り返ってみました!
「うまくいってそう」に見える、リアルな裏側

今でこそ語れることも、当時は迷いや壁の連続…その背景にある“リアル”を少しだけお話しします。
ここまでの話を読むと、「なんだかトントン拍子に進んでいるように見える」と思われたかもしれません。(そうでもない?笑)
でも実は、そんなことは全然ありません。
会社員時代の15年間、グラフィックデザイナーと呼ばれ続けていたので、いきなりコンサルタントを名乗る勇気は1ミリもありませんでした。
結局、起業から5年間は「肩書きナシ」で活動することに。(よくそれで通用したなー笑)
スムーズに名乗れていたら、もっと早く結果が出ていたかもしれませんが、肩書きなんてなくても名前だけで生きていけるなら、それがいいと思っているタイプです。笑
お金のブロックが強過ぎてなかなか価格も上げられませんでしたし、セミナーの苦手意識も強過ぎて何年も開催できませんでした。
セールスのブロックも強くて、売らずに申し込んでいただける方法はないかとずっと模索してきました。
その中で、心に届く文章を考え続けてきたのです。
紹介とリピートが生まれ続けた本当の理由

「新たな仕事や、新規のクライアントさんは、どこから来ていたのですか?」と聞かれることがあります。
起業初期の3年間を振り返って、改めて思うのは、新しいお仕事のほとんどが、【ご紹介】、または【どこかのコミュニティ繋がり】だったということ。
たとえば、イベントでお会いした方や、講座でご一緒した方、オンラインサロンや交流会などのつながり。
繋がったご縁が、その後にリピートや紹介につながっていったのです。
じゃあ、SNSやブログなどのWEB集客は不要なの?というと、そうではなくて。
どこかで繋がった方が、SNSやブログなど発信を見てくださり、私の存在を思い出してくださったり、ご紹介くださったりしたのです。
つまり、「発信がきっかけで出会った」というより、「すでに出会っていた方が、発信を見て信頼が深まり、紹介やリピートにつながった」という流れだったのだと感じています。
SNSやブログの発信は、未来のお客様と“つながり続ける”ための大切なツール。
リアルな関係性の上に、発信があることで、さらに信頼や期待を積み重ねることができる。
これは今も昔も変わらないはずです。
「リピートや紹介が自然と生まれる方法」、今日の記事の中にもたっくさんヒントを散りばめたつもりです。
他にも幾つものポイントがあるのですが、長くなったので続きはまた書きますね!
▶︎「リピートや紹介が自然と生まれる!10年続くブランドチェックリスト21」もご活用ください
まとめ:あなたの経験が、必ず誰かの役にたつ

起業初期の3年間を振り返って、思うことがあります。
それは、「あの頃の経験すべてが、今につながっていた」ということ。
何をすればいいのかさえわからず迷ってばかりだった時期も、集客にうまくいかず落ち込んだ日々も、必死で走り続けた日々も、全部が必要だったんだと今は心から思えるのです。
もし今、あなたが楽しく進むべき道を歩んでいるなら、それは素晴らしいことです。
ですが、もしそうではなく迷いの渦中にいるなら、あなたが歩んでいるその道のりは、きっと誰かの役に立つ日がきます。
その経験を言葉にしたとき、「あなたに相談したい」と思ってくれる人が現れるはずです。
最後までお読みいただきありがとうございます!
溝端マリ
