母にインタビュー:いまお金の不安がある方へ


私が子供の頃、父が事業に失敗して多額の負債を背負いました。

父が経営していた会社は
小学生向け教育出版(くもんみたいな感じ)の小売販売で
営業が数名、事務スタッフが1名の会社だったのですが
仕入れと販売のバランスが崩れ、スタッフとの連携が取れず
うまく回らなくなったと聞いています。

当時、私は4歳、下に二人の弟妹、
そのとき、母方の祖父がキャッシュで買ってくれた
二階建ての庭付き一軒家を売り払い、
借家へ移りましたが、それでもまだ返済が残っていたという。

返済にトータル4年くらいかかったんじゃないかな。
 

その後、さらに妹が二人生まれ、
私が小学校に上がる前に兄弟は5人になりました。

私の小学校入学式の直前、父が担任の先生に会いに行って
入学前に必要な学校への支払いを待ってもらえないか相談に行った、
という話しも後から聞きました。
小学校への支払いなんて、体操服と教科書代くらいだと思うのですけどね。
それさえ払えなかったのでしょう。

その時 どうやって乗り越えてきたのかを、母に聞いてみたら・・・
すべて大笑いしながら話してくれました。大笑いです。
私も知らない事実が^^;
 

ちなみに今回、こちらに記載しているのは
わたしが小学校低学年までのことで、我が家の第一次氷河期。笑
神戸の震災のあと、父が仕事を失い第二次氷河期が訪れました。
第二次の時の方が、記憶に強烈に残っていて苦しかった気がします。

 

この我が家の第一次氷河期、実はわたしの記憶にあまりないのです。
なぜなら、母はいつも笑っていて、これが〈普通〉だと思っていたから!

持ち家を売り払う前
いわゆる、取り立ての人も来ていたそうですが
そんな記憶もわたしには全然ありません。笑

小学校1年・2年の担任の先生が同じ先生だったのですけど
あの時、なぜ先生は給食で余ったパンを
わたしにだけこっそりくれるのか(笑)も、わかりませんでした。

 

専業主婦だった母の口から〈循環〉の言葉が出てきたことにはびっくり。

いま、お金の不安がある方へ。
以下、母にインタビュー!

 

 

私:
「ねえ、我が家、返済が大変な時があったよね、
今月どうしても支払えない時はどうしてたの?」

 
以下、すべて母:

 
その時はね、
「今月は、どうしてもこれだけしか返せません!
でも、返す気持ちはあるんです!絶対返しますから!!」
と誠意だけはしっかり伝えたらいいんよ!

少額でも返し続けたら、それも信用のひとつになるよ!
返せないものは返せない、これ仕方ないからね。
もうキッパリ割り切ることね。

貸してくれた会社に多少の迷惑がかかっても、
実際は特に誰も困ってないからね。
それより、信用だけは失わないようにしたら大丈夫!
だから、少額でも返し続けたほうがいいよ!

 
ローン会社から、返済の電話が
鳴り続けた時はしんどかったわー

一日に何度もかかってくるんよ!
お父さんが電話とらないから、
全部お母さんが電話取って、謝ってたのよ。
「いつ返してくれるんですか!?」って言われても
いつかわかるわけないじゃない!

 
お父さんが事業に失敗したのに、
また同じ仕事を続けるって言った時は
「その仕事、辞めてくれないなら離婚します」って
初めて自分の口から、離婚を言ったんよ。
それでサラリーマンに戻ったんだけどね。
会社員しながら、毎月返済していたってことね。

 

苦しいこともいっぱいあったよ。
でも今日、家族がご飯を食べられるなら、きっと明日も食べていけるのよ!
1ヶ月後に食べれなくなるかもしれないなら、そのとき考えればいいでしょ。

1ヶ月後にご飯が食べられないかもしれないって、
1ヶ月後を想像して今から不安になるとしたら、今の時間がもったいない!
本当に食べられなくなるその直前まで、楽しいことをした方がいいね!

 
そうそう!人はね、お米があれば、死なないんよ!
あっ!お米も無くてもどうにかなるけどね!

あー!!とうとうお米も無くなった!
どうしよう!!!と思ったときがあったのよ!
台所中を探したら・・小麦粉があった!と思って
小麦粉でうどんを作ったこともあったよ!
本当は中力粉が必要なんだけどね、薄力粉を練って冷蔵庫で寝かせれば
なんとかうどんは作れるもんなのよー、あはははは

 
晩ご飯が用意できなかった時もあったよね。
仕方ない、だって用意できないんだから!

だからお母さん、みんなが学校行く前に
「お腹いっぱい給食たべてくるんよ!」って行って送り出してたでしょ!

え?マリはお母さんが面倒で作らないんだと思ってたの?あはははは
本当は作れなかったのよ!

栄養が偏らないか心配だったけど
学校給食はありがたいよね!
 

お財布に小銭すらなくなって
お父さんが銀行を歩いて周ったこともあったよ。
口座にわずかに残った小銭を集めてまわったんよね。
あのときは電車代もなかったのよねー

 

困ったことがあったら誰かに相談すればいいよね!
なぜか、お金の相談は恥ずかしいと思っている人も多いけど、
そんなことないよ、持ちつ持たれつ。
相談すれば、いい案を教えてくれる人もいるかもしれないよね。

大事なことは、循環させること。
循環って聞いたことあるでしょ?

働くことをやめないこと。動くことをやめないこと。
動き続ければ、絶対にまわるのよ!絶対に!!
でも動かなくなったら、全部が止まっちゃうからね。
動いてるうちは、なんとかなるのよー

 
できることを誰かに届けるの。
まわりまわって必ずどこかで返ってくるから!
どこかで返ってくる、それを知っていたら、そんなに恐いものはないよ。
だって、返ってくるんだから!

聖書の言葉に「受けるより、与える方が幸福です」ってあるでしょ、
あれは本当なのよ。
お金のことで悩んだら周りが見えなくなるでしょ。
自分ではない誰かに与えることを考えた方がいいよ。

 
ところで、誰か困ってるの?その人、おいくつ?
えーー!まだまだ先が長いじゃない!
お母さん(64歳)がいま借金したら、返せないかもしれないけど
まだ全然、大丈夫!!!

芸能人でも何億もの借金しては、結局返してる人いるよね、
返済したことが、大きな信用になるよね!
テレビ見ながら「この人すごいなー!」ってみんな言うじゃない!
そんなもんよ!

ある程度の底辺を知っている人は何事にも強いよね、
多少のことは乗り越えられるわ!
お母さん、どんな経験も、そこには学びがあって
人としての広がりが出ると思うわぁ。

 

過ぎてしまえば、ぜーんぶ笑い話やけどね、
その時はけっこう大変だったけど!あはははは

え?こんな話しで良かったの?
これで役に立つの?あはははは


今の私がいるのは母のおかげ!
2018年3月2日